こんにちは。ライフワークゼミです。
今回は「月間目標の設定とその重要性」について解説します。
サンプルもありますので、ぜひ一読ください。
① 週間目標だけでは足りない理由
前回の記事「9月の振り返りと10月の目標設定」では、月末の振り返りから次の月の目標を立てる流れを紹介しました。
その中で軽く触れた 「月間目標」 は、実は先生の働き方を整えるうえで大きな役割を果たします。
週間目標は日々の行動を管理するうえで欠かせませんが、それだけに頼っていると、気づけば1か月単位での大きな仕事が後回しになってしまうことがあります。
そこで必要なのが、月間目標という中間的な視点です。
② マクロ視点からの月間目標設定
目標は、上から下へと流れる階層で考えると整理しやすくなります。
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教師理念(理想像)
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年間目標
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学期目標
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月間目標
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週間目標(週案)
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日々の行動(習慣)
月間目標は「学期目標と週間目標の橋渡し」。
長期的な方向性を見失わずに、日々の行動へと具体化していくための中間地点です。
③ ミクロ視点からの月間目標設定
もう一つの視点が、ミクロ視点=先月の振り返り です。
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マクロ視点 → 理想や方向性から逆算する
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ミクロ視点 → 現場で直面した課題から積み上げる
この両方を組み合わせることで、現実的かつ一貫性のある月間目標になります。
振り返りの三本柱とその例
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学級経営:クラスの雰囲気や子どもの生活面
→「係活動が形だけだった」→「毎週金曜に係会議」
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授業づくり:教材準備、発問、板書、子どもの反応
→「復習で精一杯になった」→「つまずきポイント確認授業を週1回行う」
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校務分掌:行事準備や会議、チームでの連携
→「行事準備が直前に集中してしまった」→「行事2週間前に7割完了する」
④ 月間目標管理シートの活用法
私が実際に使っているのが、この 「月間目標管理シート」 です。
この1枚で「目標の設定」「タスクの書き出し」「進行イメージ」「振り返り」まで整理できます。
(実際のシートはこちら↓)

シートの構成
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左上:三本柱で目標設定(学級経営・授業づくり・校務分掌)
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左下:タスクの書き出し(行事や締め切りを一気に)
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右上:今月の流れのイメージ(矢印を使ってガントチャート風に)
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右下:月末の振り返り(15分で改善点を書き出す)
⑤ タスクの洗い出し方
タスクは以下の資料を参考にすると抜け漏れが防げます。
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年間行事計画表
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月中行事予定表
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年間学習指導計画
書き出し方のポイント
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思いつく限り書き出す
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粒度は混ぜてもOK
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後で整理する前提で
⑥ 成功する月間目標設定のコツ
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数字を入れて具体化:「発問を増やす」→「1時間に3回」
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誰が見てもわかる表現:「朝の会を3分以内に始める」
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習慣化につなげる:「金曜は必ず係会議」「毎朝週案確認」
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金曜15分で振り返り:机整理+週の整理をセットで習慣化
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完璧を求めない:目標は「仮説」と考え、改善していく
⑦ まとめ|月間目標で働き方を整える
月間目標を立てることで、
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今月すべきことが明確になる
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週間目標や習慣に自然につながる
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振り返りから改善が積み重なる
さぁ、 あなたは「学級経営・授業づくり・校務分掌」の三本柱で、今月どんな目標を立てますか?
この記事は、教師の働き方を考えるブログ 「ライフワークゼミ」 の連載の一部です。
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